チャラ男くんの忠実なる犬
カフェを出て、
ゲーセンにいる。


「うっわ~お前へたくそ~」

クレーンゲームの
犬のぬいぐるみがほしくて頑張ってるわけだけど…


「ねえ、普通さ男の子がとってくれるものじゃないの?」


「そーなんか?」


「そーでしょ!俺とってやるって言ってサクッととってキュンっでしょ!」


「あそ~」


風間欄は。私をどかすと
いとも簡単にぬいぐるみをとった。


「キュンってきた?」


「いや…てかなんかむかつく…」



簡単にとりすぎ!


「つか、この犬華そっくり~」


「そう?」


「うん。チビだしまるっこいとこ。」


まるっこいとこ。って!


「これちょーだい。」


「え?は?私が欲しかったのにー!」


「欲しかったら自分でとればー」



なっ…


「アンタってさ、性格悪いって言われない?」


「顔はいいって言われるけど~」


意地悪な人っ!



「あれ、欄~!欄じゃねーの。」


あ、あの人って…


「同じ制服…」


同じ制服をきた、茶髪のパーマの人が手を降って向かってきた。


「げ…セツナ。」


「げっじゃねーし。
あっれ?この子2組の子じゃん。」


「あ、どーも。」


「セツナ、華がびびってる。」


うん…びびってるよ。


だって…


顔が近い!とにかく近い!

頭とか撫でられてるし!


「華って言うんだ~。
かっわいい!めっちゃ可愛い!欄やめて俺と今から行こう~!」


「触んな!バカ!
華は俺の!ちなみに俺の犬!わかったら去れ!」


「へいへい~
じゃね。華~」


最後に私にキスを落としてセツナという人は去っていった。





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