チャラ男くんの忠実なる犬
飯を食ったら、
部屋で一服。


お袋がタバコ嫌いだから
部屋でしか吸わない。


「んで~?欄にしたら珍しいタイプの女だな。」


「誰が?」


「華だよ。さっきいた。」

「だーから、華は犬だから。ペット。」


「ペットな~。
確かにペットにして飼い慣らしてやりたいけどさ。」


「なんつーか。
犬っころみたいだし。
華ってさ、飽きねーの。」


「ふーん?」


ま、初めはいつもみたく
一発ヤろうかと思ったけど。


まあ、あんなことされちゃ萎えるし。



泣いたり、吠えたり
しっぽふったり。


本当、おもしれーの。



「華といると、強くなれんの。」


俺、へたれでどーしようもないやつ。


華は…違う。



フラれたとか言って
泣いてたのにさ。


もう前に進んでる。



常に、前を向いてるから。


< 24 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop