チャラ男くんの忠実なる犬
放置されること5分。


「ねえってば…」

シャツの袖をツンツン引っ張る。


「クク…クククっ…」


笑ってる!?


「ちょっと!」


「アハハっ!!
やっぱり犬だな。チビ。」

「なっっ!!」


「何、構って欲しいの?」


「む~放置されるのは嫌いなの!」


「アハハっ。素直なのな。」


まさか…わざと!!


ドSですか!?


あなたは。


「ムカツク~」


「でも、好きだろ?
いじめられんの。」


「好きじゃないし!」


「へーえ。あそ。
じゃあ、放置。」


「嫌だ!放置嫌だー!」


「アハハっ!わかったわかった。ほら構ってやるよ。」


ワシャワシャと髪を撫でられた。


なんかさ…


本当に犬じゃん。これ。


でも嫌いではない。


「ドSめ…」


「最高の誉め言葉。
いじめんの大好き。
特に華は。」


従う私がバカみたいだ。




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