チャラ男くんの忠実なる犬
背中にしがみつくと
バイクが発進した。


風間欄…欄の背中は
安心する。


甘い香水の匂い…
風間欄の匂いだ。




「くんくん嗅ぐな。犬。」

「え…//」


「着いたぞ。」


いつの間にか、バイクは学校の駐輪場に止まっていた。


ひょいと私を降ろして、
ヘルメットを外した。


「ありがと。」


「帰り、送ってやるから
待っとけよ。」


「いいよ。悪いし!」


「待てできないの?チビちゃん。」


「はい…待てします。」


「おりこうさん。」


犬扱いされても、
悪い気しない自分がいる。


本当にどうした?私…




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