チャラ男くんの忠実なる犬
side華


「麗奈ちゃああん。」


「げ…」


もう、見慣れたこの光景。セツナが麗奈に会いに来て、麗奈があからさまに嫌そうにするの。



「嫌そうにすんなよ~。
俺、女全員きるから!」


「ぇえええッッ!!」


私の声が教室に響いた。


「華、シー。」


「だってだって、セツナが女をきるだなんて。」


「麗奈ちゃんに本気だからだよ。」


「本気なんだ。」


麗奈は、少しだけ笑った。

意外な反応。


「だから、本気で落とす!」


「勝手にしてよ。」


なんだろうか。
麗奈の反応がいつもと違う。


これって…


セツナの本気が実るのかな。


「ふふふ。」


「何、笑ってるの?華。」

「別に。麗奈、頑張ってね。」


「か、勘違いしないでよね!!」


やっぱり麗奈がいつもと違うよ。




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