チャラ男くんの忠実なる犬
なんとなく教室に戻りたくなくて
トイレに閉じこもる。



「華ー。トイレの花子さんになったの?」


ふと聞こえた声に
私は安心した。


「麗奈。」


麗奈がトイレの個室の上から覗いていた。


「いつまでも戻ってこないから。心配したじゃない!」


「ごめんね。」


「華!出てこいよ。」


「欄…」


欄の声にドキリと心臓が跳ねた。


「授業は?」


「「さぼった!」」


二人ともごめんね。



< 77 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop