チャラ男くんの忠実なる犬
ガチャリとドアを開けたら、麗奈と欄がいた。


「おい、その顔どうしたんだよ!」


「何でもない…」


「ねえわけない!
腫れてる!誰にやられた?」


見たこともないくらい
欄が怒った顔をしてる。


「言いたくないもん。」


だって、気持ちがわかるから。


あの先輩の気持ちが。



好きなんだもん。


だから、言いたくない。

私も欄が好きだから。


わかるの。



伝えたくても伝えられないんだよ。


キミには…


「俺には頼りたくないのかよ。」


「うん。欄には関係ないもん!」


私がそう言ったら、
欄は酷く驚いていた。


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