偽りの翼Ⅰ 


でも、と私は続ける。



「影を舞う蝶って、髪が短くて目が青いんでしょう?」






「んなの、ウィッグとカラコンでどうにかなる。」





…………ですよね。




「なぁ、花恋。お前が影を舞う蝶なんだろ?」



もう、裕翔は私が影を舞う蝶だとわかっている。



あーあ。




バレちゃったなぁ。



裕翔にはバレなくなかった。



でも、いつかはきっと



学校中の噂になって



知られたかもしれないし。



もう、ホントの事を話そうかな…。


















「そうだよ、私は、影を舞う蝶、だよ。」





















< 103 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop