偽りの翼Ⅰ
「おはよう、花恋ちゃん。」
下に降りると千尋くんがご飯を作っていた。
「おはよう!」
「裕翔は?寝た?」
「あ、うんっ!いつもあんな感じなの?」
「うん、まぁ。総長だしね。」
「そうなんだー」
裕翔、大丈夫かなぁ…?
何してたんだろう…
昨日、月姫になったばかりの私にはそんなこと、わかるはずもなくて。
「はいっ!朝ご飯ー♪」
出てきたのは、ご飯、味噌汁、鮭…
和食……………!?
なんか、想像したのと全然違う!
男だらけのところだから、てっきりカップラーメンとかかなぁなんて思ってたのに。
「ありがとうっ」
「どういたしましてー♪」