偽りの翼Ⅰ 




「まあ、花恋。俺が友達1号になってやっから落ち込むな…」


えっ?友達1号???


「は?」


「友達になってやるよ。」


「うわー、なにっその上からっ目線っ!!」


ポタッ



「は?お前何泣いてんの!?」


嬉しくて涙がでてきた。


「裕翔がそんなこと言うからぁ!」


嬉しくて、泣いちゃったじゃん…。



「裕翔ぉ!ありがとっ!」



裕翔とはさっき出会ったばかりなのに。



昔から一緒にいたような、そんな感じがした。



「お前なぁ、それくらいで泣くなっつーの。」


「裕翔が泣かしたんじゃんか…ずびっ」


「はいはい…てか、時間やばっ!」


いきなり裕翔が、そう叫んだ。

 
「時間?これからなんかあるの?」



「おう、そうなんだよ。仲間に呼ばれててな。」


「ふーん。そっか。」

< 15 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop