偽りの翼Ⅰ
「どうしたのー?」
ニヤニヤしながら味噌汁を優真の前に出す
千尋くん。
「さんきゅ」
優真は特に気にしない様子でお礼の言葉なんか言っちゃってるし。
「いただきまーす」
ああああ…
食べてるー!
どうしよう、倒れちゃったら…!
やばいよ!
何を言われるか、気が気じゃない私。
どうしよう、まずいって言われたら…
「ん、うま。」
そんな私の心配を裏切るように優真が言った言葉。
……………え?
「お、おいしい!?ほんとう!?」