偽りの翼Ⅰ 



「ええ。」



「ごちそうさまでした」



「あ、お母さん片付けとくわよ。早く部屋で用意してきなさい」



「ありがとう、してくる」



そう言って私は自分の部屋に向かった。



「服はこれでいいかなぁ?」



ワンピースにしようかな?



でもこのスカート新しく買ったから着たいんだよね!



んー、悩む…



あ、お母さんに聞いてみよう



そう思いお母さんがいるであろうリビングに向かうと



電話中なのか、お母さんの声がした。



   (電話が終わったら聞こう)



「ええ、気をつけて。今日は、1番気をつけなきゃダメよ。あの子が何か思い出してしまったら……何も意味がなくなってしまう」








……?あの子って、私のこと?




思い出すって、何を?




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