偽りの翼Ⅰ 



なんでこんな時に限って音を立てちゃうの………



「雅、今の、聞いてた………?」







私はふるふると首を振る。




「聞いてないよね?ねえ、ねえ!」



私の肩を掴んで揺らす



「何も、思い出してないわよね…?」




なによ。思い出してないって。



私はなにかわすれているの?






「ちょっと、雅!」



私は走りだした。



家を飛び出して花恋との待ち合わせの場所へ向かう。




























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