偽りの翼Ⅰ
「ああ、まだ早かったなぁ。」
変な隠し事をされて、普通にしてるなんてできない。
「はは…」
乾いた笑い。
「あれぇー?キミめっちゃかわいーじゃんっ?これから俺と遊ばない??」
いかにもチャラそうな男が話しかけてきた。
「いや。」
「そんなこと言わずにさぁ〜!行こうよぉ!」
うるさい、この男。
「やめてよっ!」
なんなの、今日。
親にはなんだかわからない隠し事されて、ここに来たらナンパされるし。
蹴ることだってできるし殴ることだってできなくはないけど…。