偽りの翼Ⅰ 


「君はここに残るかい?それとももう帰るかい?」



裕翔はそう聞かれて



「ここに残ります」



と、キッパリそう言った。




裕翔…。



私が月姫だから少し責任を感じてしまっているのだろうか。



「じゃあ如月さんこっちね」



そんなことを考えながら私は看護師さんに言われたとおり進んでいった。








検査の結果は、特に異常なし。




まあ、当たり前っちゃ当たり前。



だって、ただ殴られただけだもん。



ほっぺは結構痛々しいけどね。



両手足縛られてるの辛かったな



あの時解けてたら今ここにいることもなかったのに



まあ、雅が無傷でよかった。





だけど。



私の頭には…


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