偽りの翼Ⅰ 
〈花恋Side〉    


結局月影に別れを告げられないまま―――




運命が、狂い始めた。

















「ねえ、花恋この写真見たことある?」






キッカケは雅の言葉だった。



「これって…」



少女連続殺人事件の…



「裏見てみて」




「………………………え?」




どういういみ?




「私達の名前?」



「そう。お母さんのね、部屋で見つけたの」



「これって、どういうこと?」



「場所的にも年的に考えてみても、私達のことだ思う」



隣町、当時五歳…




純恋ちゃん…………




すみれちゃん、



すー、ちゃん。




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