偽りの翼Ⅰ
「すーちゃん!?」
すーちゃんが血だらけになって横たわっていた
「なんで、こんなことするの?」
幼い頃の私はそう聞く
「ははははは!俺は、俺は!伝説になるんだっ!!」
何度も何度も、振りかざされる刃物
「俺はな、伝説になるんだよっ!」
「いやああ!やめてぇ!やめてよおじちゃん!」
「すーちゃんっ、すーちゃん…」
「すみ、れ…」
すーちゃんママは力なくそこに座り込んだ
「なんでそんなことするのよぉ!」
「ははははっ!ガキのお前らに何がわかるんだよ?!」