偽りの翼Ⅰ
「……うん」
幼い私達は何が起きたのかよくわからないまま家に帰ろうとした。
だけど…
「あんたたちの…あんたたちのせいでっ!」
すーちゃんままは立ち上がった
「あんたたちが悪いのよ…っすみれを…すみれを!」
すーちゃんままは走りだした。
「…………え?」
何が何かわからない子どもたちはボーッとしていた
「君たち…おうちに帰ろう?」
警察官は特に気にもとめずにそう言った
このあと何が起こるかなんて知らずに。