偽りの翼Ⅰ
私達は似ている。
とても。
「どうしようか…、これから。」
私は、すーちゃんに会いに行きたい。
ごめんねって、一言だけでも謝りたい。
ごめんで済むような話じゃないけど
ただの自己満足かもしれないけど…。
「会いに行くぞ」
そういったのは私でも、雅でもなく透だった。
「透…」
「偶然だよね、こんな近くにあの時一緒にいた俺らが集まっていたなんて、さ。」
…ほんとに。
偶然だよね。
でも、私は、
必然なんじゃないかなって
思うんだ。