偽りの翼Ⅰ 




「…それはっ…。」



そう、反抗しようとしたけれど



出来なかった。




そんなの、すーちゃんのおかあさんには関係ないから。



私たちが悪かったんだ。



都合がいいように忘れていたのは私達だから。




「すみ、ませんでした」







弱々しくそういったのは雅。





すーちゃんが死んでしまったせいで




すーちゃんのおかあさんは変わってしまった




変えたのは、変えてしまったのは。




…………紛れもない私達。





< 265 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop