偽りの翼Ⅰ
そして今に至ったワケだが。。
花恋は、影を舞う蝶だった。
俺が、俺らがあいつを変えちまったんだ。
もう、俺らが知ってるあいつじゃない。
もう少し花恋の話を聞いてやるべきだったんだ。
そうすれば、あいつはこうならなかったかもしれない。
どこから俺は間違ったんだよ。
由美香は、嘘をついていたのか?
俺は、俺は…。
どうして、花恋の話を聞いてやれなかったんだ?
――俺は、また同じことを繰り返すのか?
頭が、痛え。
「うあっ…。」
バタッ