偽りの翼Ⅰ
「おっほぉ!オネーサンかわいいじゃねーか!!」
「うわ、マジだ!なぁなぁ、俺らとイイコトしよーぜぇー?」
………きもちわる。
「いや、遠慮しときます。」
私は、そう、キッパリと言い放った。
後ろからもやし男が近づいてくる。
「おい、女。覚えてっか?俺のこと。」
「あ?弱っちくて覚えてねーわ。」
まぁ、覚えてるっちゃ覚えてんだけど。
「んなっ、てめぇ!」
自分から聞いてきたくせに、よくわからねえ奴だ。
「はぁ?お前から言ってきたんだろ?」