手の甲を切ってしまった日


私は一時期あいさつ運動に出ていなかった時期があった。

だからか私が注意しても聞かない。
私はあれからずっと参加していた。


『ミキに言われる筋合い無いだろ。他な奴ならまだしも』


私は思った。

うん。私が言ったって出ないのは自分でもわかってる。


会長以外の役員みんなでなよって言ってるのに出ないの誰だよ。
先生に言われても適当に流して。


「ミキもそろそろ教室もどろ」



「うん」




私は会長に嫌われている。
勿論私も嫌いだ。
でも、最初から嫌いだったわけじゃない。



好きになる努力をずっとしていた。



表立って私と会長の中が悪化したのは体育祭が終わってすぐのことだったきがする。



私は今日も三組の教室でストーブの前に椅子を並べて寝ている会長を睨みつけた。


(ずっと教室にいた癖に。お前以外の役員は朝から外であいさつ運動してるんだよ)



向こうはこっちになんて気付きはしない。





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