君色ボイス
廊下で順番を待っている。隣にはお父さん。

「…」

「…」

話し合えたとはいえ、未だに気まずくて。そりゃそうだよ、会話なんて何年もしてなかったんだもん。

「…和沙。」

「はいっ!?」

いきなりお父さんに話しかけられ、びっくりしてしまった。

「この前の男子は元気か?」

「えっ?…あぁ、誠司くん?うん、元気そうだよ。」

「そうか。」

これは…会話かな?それも、私じゃなくて誠司くんのことって…

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