君色ボイス
ようやく立ち止まったのは屋上。でも、涙は止まらなかった。

「…安藤?」

私に話しかけてきてたのは室橋くんだった。室橋くんって剣道部だよね?そういえば、うちの学校の剣道場は今、工事中だったなぁ。

「泣いてるだろ?何があった?」

「…っ室橋くんには関係ないよ!!」

「関係なくても、泣いてるヤツほっとけるかよ。そんなに話しにくいことなのか?」

話にくいも何も、私だって何で泣いてるのか分からないのに。

「安藤、お前……誠司と何かあったのか?」

「え…いや、その、ね。」

「あったんだな。そのこと、瑠璃子たちには?」

「…言ってない。」

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