君色ボイス

やっぱり、おかしな会話だよね？え、だってこの人は…

「あの、さっきから思ってたんですけど、どなたですか？」

「…！？ごめん、自己紹介してなかったね。初めまして、華っていいます。お父様についてこのお宅に遊びに来ました。それで……せいちゃんの幼なじみですっ！！」

幼なじみ？……幼なじみ！！？

「えっ、だって、誠司くんの彼女じゃ…っ！？」

「私がせいちゃんの彼女？それは、ないかなぁ。もしかして、今までの浮気とか言ってたのってそういうこと！？和沙ちゃん、もう…カワイすぎるでしょ！！」

「でもでも、この前、校門の前で…キスしてたし。」

「あー、あれ見てたんだ。残念でしたー、あれは、キスのフリです。私さ、せいちゃんをよく彼氏にしたてあげてたんだよねぇ。それで、和沙ちゃんに誤解させちゃったなんて。ゴメンね。」