君色ボイス
私は今、空港にいる。見送りにはお父さん、お母さん、お姉ちゃん。それに、華ちゃんも来てくれてる。華ちゃんとは一日でかなり打ち解けることができた。私も電話番号やメアドなど、連絡先を変えた。これも、あっちに行くことによってみんなとの縁を切るためだ。まぁ、華ちゃんにだけは教えたんだけどね。

「和沙ちゃん、手紙、ちゃんと預かったからね。あっちでも元気でね。」

「うん……華ちゃん、携帯借りてもいいかな?」

「いいけど…?」

「最後に…誠司くんに一言言いたくて。」

私の携帯はもう預けちゃったんだよね。

「!?…そっか。いいよ。せいちゃんに言ってやれ!!」

「うん。」


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