君色ボイス
「誠司、なんて書いてあんの?」

「……」

「誠司?どうした、また『バカ』とか書かれてたのか?」

琉麻たちが覗き込んでこようとする。駄目だ。これを見られる訳にはいかない。手紙の内容はこうだ。







『誠司くんへ

この手紙には素直な気持ちを書きます。私、安藤和沙は誠司くんのことが好きです。ずっとずっと大好きです。

バイバイ。また会えたらいいな…』

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