君色ボイス
和沙が俺のこと好き?嘘だろ、ありえない…

「…てくん?橋立くん?」

「あっ、何?」

「さっきから様子変だよ?顔、赤いし。」

顔が熱い。ヤバイ、今までに感じたことのない胸の高鳴り。おかしいぞ、俺!!

「そんなに手紙の内容に怒ってんのか?見せてみろよ。」

輝によって俺の手にあった手紙は盗られた。

「お、おいっ!!」

「なんて書いてあんのかな?……誠司、これ。まさか、安藤のこと!?」

「なんて書いてあったんだ?俺にも見せろよ。てか、誠司も輝もなんか変だぞ。」

「…琉麻、この手紙って…」

「…そういうことだろ。誠司、お前やっと自分の気持ちに気づいたのか?」

琉麻の言い方…まさか琉麻は知ってたのか?

「お前…」

「俺は安藤から話聞いてたし、誠司が気づかないうちに安藤に惚れてるんだろうと思ってた。誠司、安藤の気持ちも、自分の気持ちも気づいたんだろ?全部、これからだよ……なんて、無責任だよな。」

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