君色ボイス
「疲れた…」

今日の収録は散々だった。無駄にNG出すヤツがいて長引いてしまった。

「いい加減にしてほしいな…」

理由を聞けば、昨日彼女と喧嘩して集中できてなかったらしい。彼女…その響きが俺にはとても羨ましく感じた。彼女って、作ればいいんだけど俺の頭には和沙以外浮かばない。いらついてたのに加え、夢のせいでの寝不足があり、俺はスタジオのソファーで眠ってしまった。

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