君色ボイス
「ダメだ。寝れねぇ。」

一度目が覚めると寝れないよな。仕方ない。帰るかな。でも、あいつに帰るって言ったほうがいいのか?部屋を出て受付を見るとあいつはいた。

「おい、俺やっぱ…」

俺の言葉は続かなかった。スタジオから聞こえてくる声。もしかして名草とかいう女の声か?興味には逆らえず、俺はスタジオを覗いてしまった。

「おじゃまします。」

「橋立さん!?」

「すみません。彼女、見ちゃダメでしたよね?でも、すっごくいい声だと思って。」

「…どうぞ。橋立さんだからですよ。」

「どうも。」

録っている部屋を見るとそこには…

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