君色ボイス

「……そんなの決まってるじゃん。みんなが好きだから。会ったら、私、絶対弱音吐いちゃうし。そうやって考えてたら、会うタイミングも逃しちゃったし…」

「和沙…」

弱音って…

「そんなことぐらい、俺らに言えよ。俺や梓ちゃん、瑠璃子ちゃん。それに琉麻と輝だって、和沙のことが好きなんだよ。だから、辛いときには、そばにいてやりたいんだよ。」

本音を伝える機会がやっときた。だから、和沙の気持ちを楽にしたい。守ってあげたい……

「和沙、俺、どうしてもいいたいことがあるんだ。」

そう伝えた瞬間、和沙の顔が強張った。もしかして、気づいてんのか？俺が、何を言いたいか。