君色ボイス
私は誠司くんを放置して監督を呼びに行った。

「監督さん、ありがとうございました。」

「もう、いいのかい?」

「はい。」

「それにしても、橋立くんと知り合いだったなんて驚いたよ。どういう関係?」

「…高校のときに好きだったんです。」

そう、誠司くんは高校のときに好きだった人。そんな人と再会できたなんて…

「いいなぁ。青春って感じだね。」

「そうですか?」

「じゃあ、収録、再開しようか。」

「はいっ。」

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