君色ボイス
「ちょっとかよ。」

本当は物凄く惚れ直したけど、そんなこと言ったら誠司くんは何言い出すか分かんないもん。それから、2人でご飯を食べて、他愛もない話をした。

「梓ちゃんと輝くんの結婚式、行きたかったなぁ。」

「行けばいいじゃん。」

「でも、私の席はないもん。だから、結婚式行ったら、写真いっぱい撮ってきてね。」

「……いや、あいつらさ、和沙の席残してあるんだよ。」

私の……席?どうして?私、昨日誠司くんと再会しなければ行くはずなかったのに。

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