君色ボイス
式は進み、盛り上がってきた。そろそろ、発表の時間かな。

「続いて、新郎新婦の友人を代表しまして、橋立誠司より、お祝いのお言葉をいただきます。お願いします。」

この言葉の最中に発表する。緊張MAXです……

「…輝、梓ちゃん、結婚おめでとう。俺らは高校のとき、仲良くなったよな。2人と俺、それに琉麻と瑠璃子ちゃん。休み時間はみんなで集まってくだらない話をしたよな。大事な思い出です。あと、みんなには心配を掛けた。特に……和沙が姿を消したとき。」

私の名前を出した瞬間、会場中の人の顔が強ばった。私のことを知ってる人はあの頃のことを思い出し、知らない人は不思議そうな顔をした。

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