君色ボイス

「和沙、こっち来い。」

「いやです！誠司くんのこと信用していいことなんてなかったもん。」

本当は特にないけど、なんかクラスのみんなの前で誠司くんと関わりたくないんだもん。

「和沙、いいから。おいで。」

そういうと誠司くんは私に向かって微笑んだ。誠司くんは学校１とも言われるモテ男で。絶対、女の子たち騙されてる…でも私もその笑顔に逆らえずに、誠司くんのもとへ行ってしまった。

「なんの用？」

「ん？用ってゆーか、和沙の友達に輝とられたから、暇つぶしに。」

暇つぶしって…私はおもちゃかよ。