君色ボイス
「和沙はどこ行きたい?」

「別に。誠司くんは?」

「俺?俺は…和沙と一緒にいられるならどこでもいいよ?」

「…じゃあ、私は誠司くんと一緒じゃなければどこでもいい。」

あ、ムカついてる顔してる。だって、本当に、誠司くんといたら楽しめないじゃん。

「和沙さ、最近、なんか反抗的じゃない?」

「本心言ってるだけだよ?」

それから誠司くんが言い返してくることはなかった。
< 44 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop