君色ボイス
その瞬間だった。いきなり…転んでしまった。

「痛っ。」

「あんた、大丈夫か?」

そう言って、前にいた男子に手をさし伸ばされた。いい人でよかったー。男子の手をとり、お礼を言おうと彼の顔を見たとき、私はあることに気づいた。

「は、橋立くん…!?」

そう、私がぶつかってしまったのは、クラスメイトの橋立誠司くんだった。彼は、クラスのボス猿的存在で…

「大丈夫かって言ってんだけど?」

「はい!す、すみませんっ!」

「なら、いいけど。」

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