君色ボイス
「……今の、聞いてた?」

「うん。」

今、男湯から聞こえたのは紛れもなく室橋くんの声で。

「でも、よかったね。瑠璃子ちゃん、もうお風呂あがってて。」

瑠璃子ちゃんは聞こえてくるちょっと前にあがってて、今聞いてたのは私と梓ちゃんだけだ。

「でも、まさか室橋くんがるりちゃんを好きなんてね。」

「そうそう。マジかって思った。」
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