君色ボイス
1人で待っているのは暇だったけど、誠司くんと顔を会わせるのと比べたら、全然マシだった。

「かずちゃん?体調、大丈夫?」

梓ちゃん…もう帰ってくる時間だったんだ。

「大丈夫、結構楽になったから。」

こんなの嘘だけど。

「そんなの嘘でしょ。和沙、今まで泣いてたんでしょ?」

瑠璃子ちゃん…2人の顔を見たら、また涙が出てきた。

「かずちゃん!?何があったのー!?」

「和沙、私たちでよかったら、話聞くよ。」

2人の思いには逆らえず、私は今朝の出来事をすべて伝えた。

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