君色ボイス
「…なにそれ。」

「橋立くんが?そんな…最低じゃん。かずちゃん、よく耐えたね。」

スッキリした。やっぱ吐き出すのって大切だね。

「和沙、ゴメン。」

急に瑠璃子ちゃんに謝られた。

「なんで瑠璃子ちゃんが謝るの?」

「…今朝、和沙が全く起きないから、どうしようかなって思ってて。そんなとき琉麻に呼ばれてね。それで、橋立くんに、和沙のこと任せちゃって。」

それで、部屋に誠司くんがいたんだ…

「大丈夫、瑠璃子ちゃんのせいじゃないよ。」

トントン。部屋のドアを叩く音がした。

「私、見てくる。」
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