君色ボイス
へ?だって…

「あれは、指だったんだ。でも、からかってたらつい…」

そうだったんだ…よかったー。ん?じゃあ、私の勘違いか。それって、

「私のほうこそゴメンなさい。勘違いで…」

「いいんだよ。お前は謝らなくて。悪いのは、俺だから。」

誠司くん、いい人だな。

「でも、謝らなきゃ、私の気が…」

「じゃあさ……キスしてくれたら許すけど?」

…うん。いい人だと思った私がバカだった。

「怒ってんの?冗談だって。」

この修学旅行で、絆、深まったかも。

「誠司くん…私、誠司くんのこと嫌いじゃないよ。」

「俺も。和沙のこと嫌いじゃない。」

「『好きでもないけどねぇ。』」

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