君色ボイス
「あ、橋立さん、おはようございます。」

「あの、今日の収録、見学させてやりたいヤツがいるんですがいいですか?」

「あ…はい。今日は横山さんもいらしてるので。」

「マジっすか。まぁ、いっか。和沙、来いよ。」

なんか早すぎて話の流れが全く分かんない。混乱しているままその日の収録が始まった。













「すごい…誠司くん、キラキラしてる…!!」

収録している姿はいつもの誠司くんとは全然違い、カッコよかった。誠司くん、こんなに集中できるなら、普段から勉強にも集中すればいいのに…

「かーずーさー、何ぼーっとしてんだよ?」

「せ、誠司くん!?あ、おつかれ様。」

「俺、カッコよかったでしょ?」

「…うん。」

「珍しく素直じゃん。和沙、「カッコよかったよ、誠司くん」って言って?」

「何で!?それは無理。」

「ふーん。そんな態度でいいんだぁ。」

恥ずかしいから絶対言えない。

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