君色ボイス
その日、家にはお父さんがいた。

「ただいま…」

「…」

き、気まずい。お姉ちゃん、なんでいないの?

「……お父さん。あのさ。」

私が話しかけた瞬間、お父さんは部屋へ行ってしまった。

「あら、和沙ちゃんお帰りなさい。」

「…私、ご飯いらない。これ、お父さんに渡しといて。」

「あっ…」

< 82 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop