君色ボイス
「もしもし。」

『和沙?今、収録中なんだけど?」

「誠司くん。誠司くんって中学のときから辻岡くんと仲良かったんだよね?」

『ああ、そうだけど?』

「辻岡くんの、そのころの仲間が集まってるところとか知ってたりする?」

『駅前のライブハウスだけど…まさか、行こうとしてないよな?』

バレた…でも、本当のこと言ったら反対されるに決まってる。

「別に?教えてくれてありがとう。じゃあね。」

『おいっ!絶対行くなよ!!』

そう言われても、行かなきゃ行けないんだもん。私はライブハウスへ急いだ。

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