君色ボイス
ライブハウス…到着したはいいけど、これからどうしよう。ここにいると決まった訳じゃないし…そんなこと考えてる暇はなかった。

「……っ誰かー!!」

梓ちゃんの声…やっぱここにいるんだ。私はライブハウスに足を入れた。












メインステージの上にはたくさんの男たち。あの真ん中にいるはず…

「お前、誰だ?」

ステージに気を取られてて背後まで気にしてなかった。ヤバイよ、見つかった。

「おい!!ここに侵入者がいる。しかも女だ!!」

ステージの上の男たちが一斉にこっちを見る。それによってできた隙間から、梓ちゃんの姿を確認できた。

「…かずちゃん。どうして…?」

「梓ちゃん、ゴメン。助けにきたのに…」

ステージの上で、梓ちゃんの手首を握ってる男。多分、見た目からしても、あいつがリーダーだろう。

「その女もこっちに連れて来い。」
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