Believe*Future
「どうしてそんな事にこだわるの。」
美「強くてかっこいい人達を
独り占めして何が悪いの?」
美「まぁ、でも最近の龍月は
彼等に比べたら劣ってきたわよね。」
彼等?
美「まぁ、とにかく早く辞めてね。
じゃないと、あなたを潰すから。」
「……。」
美「話はそれだけだから。」
そう言って、堀江美雨乃は席を立ち
弘河玲欧の元へ戻って行った。
とにかく、堀江美雨乃が本性を出してきた。
堀江美雨乃が言った“彼等”が気になる。
それを調べれば何か出てくるかもしれない。
もう2度と同じ事はしない。
前の私じゃない。
堀江美雨乃なんかに負けない。
私は昔より強くなったんだから。
そう自分に言い聞かせて、
これからの事を考えていた。
堀江美雨乃がかなり本気な事に気づく余地もなかった。