Believe*Future
龍月
はぁ……憂鬱だ。
昨日、流輝と楓生が居たってことは、他にも居るってこと。
流輝も幹部だから他の幹部がいないわけじゃない。
もし、居たらどうしよう……
思い出したくない光景が浮かんでくる。
?「葵依?大丈夫か?」
「…………。」
誰かが私に声をかけてるけど、震えてきた。
私ってこんなにも弱かったんだ。
強くなったと思ってたけど、違ったんだ。
?「葵依!しっかりしろ!
お前はもう1人じゃないんだ!!」
顔を上げた。
「睦月。」
睦「大丈夫か?震えてたぞ。」
「うん、平気。」
睦「何かあったら言えよ。」
そう言って、睦月は先に教室に入ってった。
平気は嘘、本当は不安で仕方がない。
また、睦月に心配されるから何事もなかったかのように、後ろの扉から教室に入った。