Believe*Future


side睦月


結愛が昨日理事長室で寝てた。
きっといつもなら起こしてたかもしれない。
けど、昨日の結愛は落ち着いてた。


去年の今頃は特に酷かった。
何かに苦しめられて助けを求めていた。
その度俺らが起こすんだけど、落ち着いて寝れなかったんだ。

だんだん落ち着いてきて良かった。


俺は考えながら歩いてた。


前に結愛がいるな。
一緒に行くか。

…………俯いてる。


「葵依?大丈夫か?」


結「…………。」


返事が帰ってこない。
震えてた。



「葵依!しっかりしろ!
お前はもう1人じゃないんだ!!」


俺は結愛に聞かせるために強く言った。
結愛は顔をあげた。


結「睦月。」


「大丈夫か?震えてたぞ。」


結「うん、平気。」


「何かあったら言えよ。」


そう言って、俺は先に教室に入ってった。


本当は一緒にいた方がいい気がするがこのまま一緒にいても結愛は無理をする。


平気って言ったが結愛の平気は平気なんかじゃない。
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