Believe*Future
過去Ⅳ
私が目を開けたら白い天井が一面に広まっていた。
ガラガラッ
直「結愛?」
奏「ここで立ち止まらないでくれる…。」
直「いや、結愛が目を覚ました!!」
奏「姉ちゃん?」
直「母さん達に知らせてくるな!」
そう言って、お兄ちゃんは部屋から出ていき、奏くんは足早にこっちへ向かってきた。
奏「痛いところは?」
「ないよ。」
奏「良かった。」
「ねぇ、ここって病院?」
奏「…そうだよ。
何があったか覚えてる?」
……覚えてる。
孔雀の総長が現れて。空輝が仲間を倒して……
「く、空輝は?!」
奏「大丈夫、生きてるよ。」
「…よかった。」
私はホッとした。
空輝は頭を撃たれた。私を庇うために。
奏「……あ、それから、孔雀の総長はあの後、
警察に捕まったよ。
近くにいた人が通報してくれてた。
救急車を呼んでくれたのもその人。
俺たちでお礼しといたから。」
「ありがとう。」